今週最大の収穫は、Overture Maps Foundationの存在を知ったことだ。私が注目するのは地物あるいはPOIに対して周知の一意の識別子(Unique Identifier)を与えるという挑戦である。ITの世界ではUUIDがブレークスルーとなったが、意味論から独立した極めて衝突確率の低い識別子の提供はgitやdrupalでも応用されている。ただ、Overture MapsでのIDは意味を持つIDでデファクト・スタンダードを狙うものだ。大きなプレーヤーがついて、大きな金が動く新たな提案である。
森さんの解説がわかりやすい。OSMは素晴らしいのだが、どうしてもノイズが入りそのスクリーニングの原資が足りない。Linux Foundation同様、(個人的にはちょっと悔しいが)金が動く仕組みは必要だと思う。
今日は気づきの扉でれきちずが紹介された日でもある。
テレビ朝日「気づきの扉」で #れきちず が紹介されました!!
TVerやABEMA等で1週間限定で見逃し配信中なのでぜひご覧ください!⬇️https://t.co/QBKmMVuc70https://t.co/5OwcdMzZs6— 地図とかデザインとか (@chizutodesign) September 27, 2024
POIはその時刻と共に記録されなければいけない。大昔のPOIを今とマップするのは簡単ではない。地震で緯度経度も動く。測地系補正をするだけでは足りないし、POIは期間限定なものも少なくない。移転で、緯度経度が変わるが同じPOIとなるケースもあるだろう。
POIをPOIとして認識する人間によって意味が与えられるわけで、誰でも同じように認識するわけではない。
ともあれ、デファクトの識別子が得られれば、情報処理上のメリットは大きい。