最近の違法薬物に関する記事を読んでいて、ふと、なぜ「煙草を吸ったら退学」という校則があったのだろうと思った。
もちろん、煙草は健康に悪影響があり、子どもを守るためには吸わせないようにするのは好ましいことだと思う。しかし、「煙草を吸ったら退学」は、言う事を聞かない奴は罰するという強権の匂いがする。そうやって、権力に従わない人を排除していった結果が今の社会なのでは無いかと思い至った。
田代まさし、ピエール瀧は、違法薬物で逮捕され一時は存在しなかった人の扱いを受けた。しかし、殺人事件を犯したわけでは無い。むしろ、自己責任とは言え、病に落ちたと考えた方が良い。恐らく、病から回復させるのは確率的にかなり難しいが「第25条 すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」の原則に基づけば、国は全力で回復に努めなければいけないと思うのである。その国民の一人を排除する政府・行政は、言う事を聞かない奴は罰するという強権を行使して、国民より権力者を守っているのではないかと感じる。
そろそろ、主権者が政府・行政の権力を再評価すべき時期を迎えていると思う。