渡航のことも意識して、フェースシールドとか、マスクとかを試している。このマスクは購入したのは2020年7月31日なのだが、昨日はじめて使ってみて、その快適さにちょっと驚いた。KN95はN95とは違う規格で、ケースにもMEDICAL USE PROHIBITEDと記されているし、NIOSH認定はないから、品質面での心配はある。しかし、フィット感はかなりあって、息を吸う時に顔が締め付けられる感覚があるので、脇からの外気の侵入はある程度抑えられていると思う。一方、大昔にアスベスト対策の興味で試してみた3MのN95マスクはフィット感は似ているものの、呼吸は遥かに苦しかったのを覚えている。技術進歩もあるから単純比較はできない。
サージカルマスクと比較すると、鼻の前に空間があるので、鼻水がマスクにつきにくいのだ。
私は、治療不要なレベルと言われているが軽度の副鼻腔炎があり、微量の鼻水が時折出る。プールで泳いだ後にしばらく経過してくしゃみが出ることもあり、そのような状態になると分泌量が増える。鼻や口に触れるタイプのマスクだとその鼻水がマスクについてしまい、呼吸を阻害する。その結果、口呼吸の比率が高まり、湿度の高い呼気がマスクに出るので、さらにマスクが湿る。だから、人とのソーシャルディスタンスが確保できると思えばマスクは外したくなる。すれ違う時は壁に向かって立ったりして、感染源にならないように、あるいは飛沫を吸い込まないように気を使う。
BESTEKのマスクは、プールで泳いだ後でも、ずっとつけ続けていても不快感がない。鼻水は多少出るから、たまにマスクをはずして拭う必要はあるが、マスクが汚れる感じはしない。唇も触れないし、口はずっと閉じているので今までつけていたマスクより翌日になっても新鮮感が高い。
一方で、マスクを極力外している時よりずっと油断している自分に気づく。少なくとも自分が感染源になる確率はマスクを外している時より低いから距離感への抵抗が減るし、KN95とは言え、『「N95」と呼ばれる医療用マスクを隙間無く着けた場合は79%減っていました』という記事もあるので、多少は飛沫防止機能が高いように感じられるので、話半分係数で3分の1効果があると考えると、180cmの飛沫が147cmで同等ということになる(飛沫が距離の自乗に比例するとすると $ \sqrt{180 ^ 2 \times \frac {2}{3} } $ )。仮にN95相当だったとすると82cmで同等ということで、計算間違いでなければ間合い半分でOKという計算になる。
でも、マスクをつけ外ししながら歩いていた時の方がずっと注意していたので、何となく感染リスクは油断している時の方が高いのではないかと感じている。