WebexOne は対面より10倍良くできるのか?

ICTを使うと7分ミーティングとか、全員発話が確認できるなど、対面の会議よりずっと良くできるという主張がある。

私は、https://www.webexoneevent.com/の初日基調講演セッションを見て、何回か考えた上でやはりYesと答えるのが妥当だと思った。

コロナ禍で様々な変化が起きている。教育現場では、反転学習の効果が検証されつつあるように思うし、私は物理的な礼拝の機会を失って、以前よりはるかに真剣に聖書を読んで考えをまとめるようになった。その場所に行けば、情報が降って来て受動的に受け取っていれば一定の満足感が得られている時代は終わった。同時に、そのような時代が終わったら嫌だとする声が世界中で響いているように思う。

古き良き時代は、ちょっと深堀りすれば幻想に過ぎないことは簡単に検証できる。Make great America againも美しい日本を取り戻すも大英帝国を再びという主張も扇動以外の何物でもない。対面の接点の方が絶対に良いに決まっているという考えも、早晩競争社会では否定されることになるだろう。競争社会では独占の確立が目標になるから、勝つためなら全力を尽くせる。その際のキーワードは時間だと思う。

エリートにとって時間はなにより貴重なものだ。限られた時間をどれだけ有効に使えるかで短期的な勝敗は決まる。100m競争のようなものだが、職責によって影響は大きく異る。より影響の大きなポジションを求めて競争は熾烈を極めるのだ。ほぼ、100%が敗者となる無理ゲーだ。そして、輝きを維持できるのはほんの僅かの時間に過ぎず、その維持のためにしばしば多くの生命が失われる。

このゲームは、モモの時間どろぼうを想起させる。

勝ちたい、あるいは、負けたくない、という思いに立ち向かえるのだろうか。

まもなくクリスマスが来る。

画像はモモのWikipediaのページから引用。Public domainとある。

タグ