今渡航すると、帰国時がかなり大変なことが分かった

何人かのヨーロッパの知り合いに状況を聞いているで書いたが、欧州渡航の可能性を検討している。準備をしないと決断もできないので、真面目に調べてみた。

行き先の入国条件は随分前に調べ終わっているが、帰国後の動きを確認したら思いの外、大変なことが分かったので記録しておく。

10日間の自己隔離は想定して宿も確保してあるが、委細を調べてみると非常に厳しい。体験記はないかと思ってググってみたら、海外渡航のいま(帰国編)。時間も費用負担もきつくて公共交通NGが見つかった。事例はアメリカでヨーロッパではないが、入国時のハードルは変わらない(行った先によってはよりハード)。最初に目に入ったのは、「日本帰国のためのPCR検査で4万円……」という見出しだ。なるほど、PCR検査等を帰国前に受けておかないと日本行の航空機に乗れないということだ。入国時にPCR検査があるので、もしそこで陽性だったら隔離されると思っていたが、飛ぶ前にハードルが設定されていた。

私は、日本政府の厳しい入国時の制限を支持している。他人のことではなく、自分の問題として考えた時に、他人の人命にかかわる問題を起こさないためだ。だから読んで見れば納得がいく。しかし厳しい。厳しくて良いと思うが、でも、厳しい。公的な情報は「水際対策に係る新たな措置について」に掲載されている。ページの表題はちょっと気に入らないが、自己隔離を調べるには「ワクチン接種証明書の「写し」の提出について」が適切だ。

日本の自己隔離は14日が基本で、ワクチン接種済みの人は10日に短縮されると考えていた。しかし、単純な短縮ではなく出国日の翌日から起算して10日目以降にPCR検査検査等を行って陰性で、かつ入国者健康確認センターに届け出て「待機終了のお知らせ」を受け取ると終了ということだ。よほど運良く10日目の検査当日に承認されない限り、早くて11日目と考えるべきだから自宅に帰って感染源になることを避けたければ最低11泊はしないといけないという事になる。私は9泊しか予約していなかったので、キャンセル可能な条件で2泊追加予約しておいた。もし「待機終了のお知らせ」が来なかったら、追加の費用負担が必要になるが、陰性であればハイヤーで自宅に帰るという選択肢もあるだろう。PCR検査は成田国際空港 PCRセンターが使えそうだ。費用は30,000円。検査費を含め帰国後の宿泊費(食費別)は13万程度になりそうだ。

タリンから帰国することを想定しているので、現地でPCR検査を受けるとすると、Is testing also available for citizens of other countries who travel to Estonia?を見る限り、€61、約8,000円となる。検査機関のページを見ると、45 €€(+2ユーロで紙の証明書)とあるので、少し安い。RT-PCR法なので、日本の検査証明基準に適合しているから問題なさそうである。まあ、1万円を見込んでおけばよいだろう。もし、ここで陽性となると海外旅行者保険の出番となる。保険料は2万円程度だ。

この時期に出張すると、ざっと計算して、帰国後自宅待機費用や保険、検査代などを含めると概ね16万から20万円程度余計にかかるということになるだろう。滞在期間を20日とすると1日あたりは1万円以下になるので、まあ我慢すべき金額と感じられる。

私は、日常生活で緩めることには抵抗があるが、イベントとして行う出張はまずは一回限りの挑戦だから、慎重に検討してリスクを取るのはありだと思っている。まだ確認したいことは残っているが、今の所赤信号は灯っていない。