今回のエストニア出張はエストニアの会社の実働準備だけでなくグローバルワーケーション(コワーケーション)の実践を兼ねているので、食事は旅行モードではなく生活・長期滞在モードを意識している。前半はホテルなので朝飯はバフェだが、初日の昼飯は地元ブランドのファストフードHESBURGERにした。ビッグマックのようなやつが3.5ユーロ、500円弱。晩はスーパーで小さめの4分の1ピザ2ユーロ弱と、酒屋でCono Sur赤ワイン6ユーロ弱を買ってきて宿で食べた。1000円強。昼晩で1,500円だから東京の持ち帰り食より安い。欧州は人件費が高いせいだろうが、座って食べてちょっと飲めばすぐ5,000円程度になる。少しグレードを落として家で済ませれば3分の1程度には下がる。
今日はElisaの契約もあったのでヴィルマーケットと宿への帰路の道すがらのNAUTICAモールに行った。まあまあ巨大でたくさんの店が入っていて便利である。スーパーも入っているので、マルエツ的な満足感も十分にある。安い。
ただ、何か物足りない。何か、売れるものだけがおいてある感が強烈なのだ。写真のヴィル門はタリン旧市街の入り口で、観光客は必ず通るだろう場所。入ると一軒目はマクドナルドである。観光客が増えれば地価が上がり、目貫はグローバルブランドとナショナルブランド一色になってしまう。特徴を感じるのは土産屋とレストランぐらいだ。モールになると土産屋はいないし、レストランも大型で商業色が強い。正直に言ってつまらない。
谷根千だと、スーパーはマルエツプチが席巻しているのもの、地元の単立の店の方が多い。安くて質も低いようなものも、観光客が来なけりゃ成り立たないだろうというような店もあるが、飽きない店も多いし、好みや気分に合わせて選べるのだ。マンハッタンもある意味同じ匂いがする。
製造業が大量生産時代を経て、多品種少量・総量巨大化の道をたどったように、小売もやがて変わるのではないかと感じた。