統一教会問題に関する所感

Twitterで書いた内容を記録しておく。

統一教会問題。どうも動いているように見える金が大きすぎる。公金が紛れ込んでいるのではないか? 本質は宗教問題ではなく汚職なのではないかと思う。 行政にも傷みが生じているように見えるのが怖い。 汚職はインサイダーには甘い汁を与えるがやがて組織を腐らせる。透明性を高めないといけない。

統一教会も浄財を福祉に使う面はあるだろう。しかし、その過程で権力の拡大のために抜かれているのは間違いないだろう。そして福祉に資する事業であれば、公金で応援したくなる声も出る。しかし、その応援の一部がアベ的な権力掌握の原資となっている可能性がある。右翼組織の善行の構造と似ている。

加計学園の件も近しいものを感じる。地域振興に資するし良い効果もある程度出るだろうが決して単なる善意ではない。そこに落ちる金で子飼いの駒を養わせ、権力を強化した。権力指向者にとって、その構造が作れれば何でもよい。採算のあいにくい善いことがターゲットになりやすい。

大きな金が動くエネルギーやインフラ、防衛で機密性が高ければ巣食いやすい。もちろん、金融や医薬などの規制業種もターゲットになる。透明化を高めて嘘がつけない状況を作らないと、汚染はじわじわと進んでしまう。権力の亡者は権力強化が図れればその件で還流は必要ないからクリーンでいられる。

インサイダーに入ろうとするか脱落しないように忖度が働くようになれば、権力者は食い詰めることはない。桜の会の受益者のほとんどはインサイダーの周辺部に位置する人でちょっと良い思いをする程度。その金は権力強化の原資で例えば某S社から出た。構造が出来上がればもう自分の腹は痛まない。

しかし、それは腐敗で、健全性は失われていく。一度傷んだ組織を再生させるのが難しいのは、本来優れた能力を有していた大型企業倒産の事例を見ればわかる。 統一教会問題より、腐敗した政治・行政の方が遥かに深刻だと思う。なんとか、事実に基づいて忖度を潰していかないといけない。

権力にすり寄って苦境を乗り切ろうと思ってはいけない。