2022年度のサードワークプレース研究部会が始まった

本日2022年9月27日にサードワークプレース研究部会の第一回が開催され、私は「ABW再考」という題で、オンライン登壇した。内容は、従来のABWが企業側の視点で業務アクティビティを整理していたのに対して、私生活を含めた検討が必要という2021年度の提言を受けて睡眠時間を含む24時間のアクティビティを分析してみた発表だ。事後のコメントからは、概ね好意的な評判だった。同時に、Togglのようなソフトの無い時代に、紙で記録する研究を行っていた企業も複数あったし、その結果私生活のアクティビティのパターンは極めて多様で、容易に類型化できないという事実を指摘する声もあった。そういった声を聞けただけでも発表してよかったと満足している。

今回は、事前にZoomでビデオ録画しておいたプレゼンテーションを皆で見る形式で行った。日程調整で参加できない人も少なくなかったので平等にしたかったのだ。来年開催予定のDrupalCampの開催検討で、ハイブリット開催の場合はプレゼンはビデオ録画のほうが良いのではないかという助言が出たことでやってみたという側面もある。企業の役員会でも活用できそうな気がする。本当にリアルタイム性が必要なことは何なのかを考えさせられた。一緒に17分弱見てもらってからの所感はリアルタイム性があってプレゼン自身が録画であったことは問題にならない。むしろ、丁寧に編集して15分にして、1.5倍速で再生すればもっと議論の時間が取れてよかったかも知れない。それでも、同時に視聴するという体験は代替できないと思う。

サードワークプレースは、もともとコワーキングスペースを想定したもので、シェアオフィスやサテライトオフィスは徒花のようなものだと思っていたのだが、メタバースを含めて多様な形態があるのは自然なことと今は思っている。むしろ、一人ひとりがどうQOLを上げていけるのかが本質だろう。

ABWという単語の普及も目覚ましいことがわかったし、ちょっと報われた感じがした時間だった。