この記事はFBに掲載した新型コロナに関する私的な感想を加筆転載したものです。私が専門家ではないことを前提にお読みください。
恐らく私がエストニアで発症した新型コロナはJN.1だろう。そう思う理由は8月末に感染してから3ヶ月しか経過していなかったからだ。WHOに資料を見てもXBB系の抗体をすり抜ける強さが書かれている。抗体価が高かったせいか、幸い短期間の発熱だけで済み約1ヶ月が経過しても後遺症が発生している気配はない。抗体価は10月11日の23,800から12月18日採血で24,600と微増。多分JN.1の流行で再感染するリスクは低いだろう。
8月の株がXBB系列だったと想定し、抗体価が高い状態で渡航前にワクチンを打つのは合理的でないと思ってスキップした。打っておけば感染が防げたとは思い難い。相当量の抗体はあったが、変異がどんどん起きているために逃げ切れなかった事例と考えればよいのだろう。多分、今のクールでワクチンを打つのは私には無意味なことに思われるし、次クールでJN.1対応のものが出てきたとしても、その時期に抗体価が落ちていなければ、あまり意味がないように感じられる。
私の欧州滞在中はほとんどマスクを目にすることは無かったが、年末のウィーンフィルのコンサート動画を見ると、ハードなマスクを着けている聴衆が目についた。警戒度は上がっているのだろう。今の私はガードを高める合理性を感じないが、感染後時間が経過していてワクチンを打っていない人は、面倒でもマスクを着けることが自分を守るためにも社会を守るためにも有効なのではないかと思う。『「流行を繰り返しながら徐々に終息」というシナリオは修正へ 今後も起こり得る「遠縁の変異」』の『「集団免疫」という間接効果は、予防接種や自然感染で免疫を持った人が集団にいる限り、常に存在します。また、間接効果が大きいほど、流行規模は小さくて済みます』は納得感がある。流行規模が小さくて済み、医療崩壊を止めることができるなら良いことだ。
とは言え、私がJN.1に感染したかどうかは単なる推定で実際がどうだったのかはわからない。日本での次の波を乗り切れるかどうかもわからない。自分が何に感染したのか知ることができたら良いのにと思うのであった。
ちょっと複雑な気分になるのだが、そろそろ真面目に注意する時期が来たよと思いながら、自分が頑張ってマスクをする必要はないと思われることだ。混雑している場所ではマスクをしているが、本音では今の私がマスクをしていてもあまり意味はなく注意喚起のポーズに過ぎないと感じている。ポーズでも流行規模を抑えることには貢献できるかも知れないと考えなくもないが、ちょっと偽善的な後ろめたさがある。