タリンでは、Rimiというスーパーがとてもたくさんある。市内で人出のあるところなら5分歩けば2つ見つかる。コンビニスタイルの店舗もあるが、子供のおもちゃやクルスマスの飾り付け、野菜、魚や肉などの生鮮食品から冷凍食品、アルコール、惣菜や切り分けピザまで、通常の生活ならRimiだけで済みそうなありがたい店舗である。といっても、私が買うのは、水とブルーベリーやナッツ、すぐ食べるための惣菜や切り分けピザといったところだ。アルコール類はSuperAlkoというアルコール飲料専門で安くて大量の品揃えがある店で買っている。
実は、レシートを見ると水を買うと0.10€のデポジットがついているのが気になっていた。もちろん、ホテルのフロアに設置されたゴミ箱は4種類の分別になっていて、ペットボトルやボトルを入れる箱もある。そこに入れておけばきちんとリサイクルされることは確認済みなので、10円(16円)程度にこだわらずそこに入れればよいし、実際にそうしていた。しかし、どうもどういうシステムになっているのか気になったので、思い切って、セルフレジの奥にいる比較的年配の女性にその話を聞いてみた。ほとんどのレジ絡みの方は英語をしゃべれないのは知っていたので、レシートを示しながら、どうやればRefundできるのかと英語で聞いていると、その方がレジから出てきた比較的若い男性を捕まえて、お前が説明しろと依頼(命令)した。その男性は英語は分かるが、どうやらリサイクルとデポジットの話には疎いらしく、女性としばらくやり取りした上で、リサイクルは空ペットボトルを店に持ってくるのではなくタラ(ポット)という場所に持っていくルールだと教えてくれた。店を出て、モールを出て、右に曲がるとしばらく先にあるからそこでやってほしいと教えてくれた。彼自身は経験がないようで、今一つな感じだった。実際、行ってみたが夜だったこともあって良くわからなかった。一夜明けて、今日時間があるときに再び行ってみたら冒頭画像の場所が目についた。
名前から考えて勝手に入るのだろうと思って扉を開けると無人で回収機が設置されていた。
ありがたいことに英語である。まあ、とにかくここに入れればよいのだと思い、もってきたペットボトルを入れると自動認識して、返金用バーコード付きのレシートが出てきた。投入のタイミングで寄付を選択することもできるが、システムが知りたかったので、下のレシートを受け取った。
晩になって別のRimiに行って、ブルーベリーを買って、やはりセルフレジにいる女性にこのバーコードは使えるかと聞いてみたら、セルフレジでスキャンしろという(半分ジェスチャー)。ブルーベリー(125g)をスキャンした後、このバーコードをスキャンしたら、ちゃんと減額された。
ちなみにTAGASTUSは調べると「戻る」とある。つまりTAARA戻りで組み合わせるとGoogleでは風袋戻りと訳が出た。まあ、デポジット戻りと考えて良いだろう。
ああそういうことだったのかという程度のことではあるが、こういう理解はちょっとうれしいのだ。