今日、教会のトークカフェで「アニメの力 - 生きる勇気の源泉」という講演を聞き、いろいろと考えた。
アニメ版の「この世界の片隅で」は見ていないが、呉にいた人の広島原爆の表現がすごいらしい。
原爆は一大事である。しかし、今を生きている私達は、その事件に隣接した人の体験をその通りに感じることはできない。映画やドキュメンタリーで追うこともできるが、確かに優れたアニメーションによる追体験は別格の力がある。京アニや他のプレーヤーによる様々な表現の解説を聞き、良くも悪くも心が動かされるということは追体験あるいは仮想体験の力の強さなのだろうと感じた。また、商業的に成り立つ短時間のフォーマットに編集する技術が高いので本来なら長時間の体験なしに理解できないはずのことが短時間で体験できるのが利点でもある。
講師は、ルカによる福音書を本気でアニメーションクリエーターが取り組んだらすごいものができるだろうとコメントしていた。
アニメーション作品がもたらす感動が平和を生むものであって欲しいと願う。