ビジネススケールについて考えた

hagi に投稿

Google Cloud PlatformのGCEを今常用しているさくらのクラウドと比較しながら学んでいる。

どちらも仮想サーバーサービスで、かなりメニューも似ている。必ずしもさくらのサービスがサブセットな訳ではないが、3日GCEと向き合っただけで、やっぱGoogleすげーって思う。まだトライしていないが、Amazonを試せば、恐らくもっとすごいのだろう。Microsoft Azureも、相当すごいに違いないだろうと思う。

改めてビジネスとして考えると、国産サービスは、サービスを作るのに投入されている金≒人数と時間の積の差を感じてしまう。何が違うのかは容易には分からない。ただ、私はどうやら人の違いでは無いように思っている。もちろん、人とは段違いにある種の才能があるとしか思えない人がいる。しかし、それだけではどうにも説明がつかない気がするのだ。

ふとスーパースプレッダーという言葉を思い起こした。スーパースプレッダーという超迷惑な人がいて、その人のせいで伝染病が急速に蔓延したと思いたくなる言葉だ。しかし、科学的な事実を追っていると、スーパースプレッダーは決して悪人ではないことが分かる。新型コロナの事例にてらせば、大規模感染は、発症前に起きる。スーパースプレッダーは、たまたま自分で避けることのできない発症前の短い期間にたまたま感染が広がる環境に居合わせただけなのだ。その運の悪さを悪とする考えもあるかも知れないが、私はそういうふうに考える気持ちにはならない。

つまり、アメリカあるいはその当時のシリコンバレーには、たまたまビジネスアイディアを思いついた瞬間に、それがスケールするような環境を提供できていたということなのだと思う。そういう環境が作れた理由は、日本に叩きのめされて悔しかった人が考えたか直感的にとった行動が、たまたま時機にあったのだろうと思う。その魔法の瞬間は永続することはない。

謙虚さを失えば、未来は暗くなる。謙虚さの対極にあるのは生まれに結果がつながっているという悪魔の誘惑に耳をかしてしまうことだと思う。