顧客向けのサイトだと、最新の注意を払って何度もバックアップやトライアルを行うのだが、自社サイトだと思ってなめていたら、ファイルの一部を失ってしまった。
さくらのインターネットでDebianでディスク2本構成で運営していたのだが、データをおいてあった方のパーティションテーブルが壊れていた。恐ろしいことにアーカイブをとってあったディスクを復旧しようとしたら、それも壊れていてパーティションを認識できなかったのだ。8月のアーカイブも、5月のアーカイブも2本セットで戻しても復元しなかったので、ずっと前から壊れていたのだろう。しかし、構成をいじることなくシャットダウンリブートしても問題なく動いていたのだ。1本構成から2本構成に変えた後の検証が十分でなかったのである。アーカイブ機能は非常に便利なので、つい信じてしまったが、バックアップは復元検証の手間を省くと痛い目にあう。今まで何度も痛い目にあってきたのにまたミスを繰り返してしまった。
幸い、データベースは無事でコンテンツは一記事も失われなかったし、私はPHPプログラムは書かないので、themeのscss定義が失われた以外は復旧できたので、時間的な損失を除けば実害はほぼゼロだ。しかし、大変悔しい。顧客に被害を出さなかったとしても、プロとして、我慢のならないミスだ。
そもそもは、OSとインフラが古くなってきたので、この際シェアの大きいubuntuにdebianから移行してみようかと思ったのが原因だった。自社サイトはまだD8で運営しているので問題はないのだが、Mariadbのバージョンを上げないとD9ではドライバが必要になるなど、時代についていっていない感が嫌だったのだ。まあ、作業中に移行の目処もついたし、次に時間を取れるタイミングで頑張って、時代に追いついていこうと思う。コンテナを利用するのも良いのだけれど、IT爺としてはOSのクリーンインストールから始めないとどうもスッキリしないのである。
ちなみに、このBlogはGCPで運営しているので、全く影響を受けない。
画像は、12月Linuxシェア(Webサイト)発表、Ubuntuが増加という記事から引用したもの。