オフィス勤務と在宅勤務の長短をLeesmanが分析中

hagi2020/06/08(月) - 19:30 に投稿
設備面で在宅のほうが有利なもの

まだ中間報告だが、あのLeesmanのWebinarに参加して、オフィス勤務と在宅勤務での従業員体験の違いに関する分析の発表を聞いた。結果は、それほど意外なものではないが、考えさせるものがある。この記事に掲載されている画面は、全てWebinarのキャプチャーで、このリンクから申し込めば、Webinarが視聴できる。個人属性を登録後パスワードが必要だが、興味がある人には開示して良いと言われているので、全体を視聴したい人は連絡していただきたい。

Webinarの順番とは違うのだが、ほう、と思ったのは、設備に関する感想だ。

1万人を超える調査で、何とコンピュータとかスマホ等の満足度はオフィス68%に対して自宅85%。つまり、自分で買っているPCやスマホの方が、企業から支給されているものより使いやすいと考えているということだ。Wifiもリモートファイルアクセスも在宅のほうが15%程度高い。Leesmanのアンケートに答える企業はかなり立派な企業なのだが、それでもこれらの値が在宅優位なのは、企業は個々の従業員のニーズに細かく応えることができず標準的なPC等を配布しているということだろう。

オフィスが優位な設備

 

一方、プリンターや椅子に関しては、オフィスが勝っている。確かに、自宅で執務用の高い椅子を購入している人は多くないだろう。私自身は、もう忘れるほど昔に、自分でたくさん座ってみて10万円以上するドイツ製?の椅子を購入した。今もその椅子に座って書いているので、私の場合は、オフィスの椅子より満足度は高い。加えて、長く使えているのでコストパフォーマンスも悪くない。とは言え、世界レベルでの調査でも椅子はオフィス優位というのは結構納得感がある。恐らく、今後は変わるだろう。スキャナーはともかく、プリンターはやがてなくなるだろうから無視して良い。

在宅が有利なアクティビティ

Activityの観点から見ると、プライベートな会話が在宅優位なのは当たり前過ぎてスルーするとしても、機密情報に触れるような会話で在宅が明らかに(30%の差で)優位なのは直感に反した。確かに、機密情報に関わる会話は、オフィスの中では同僚がいるだけにやりにくい。ちょっと考えれば分かることだが、私には意外だった。ビデオ会議も約同じく30%近い差で在宅有利だった。確かにオフィスはリアルな会議室が基本なのでまだまだビデオ会議用の場所は十分に整理されていないのだろう。

オフィス優位なアクティビティ

オフィス優位なアクティビティで来客者を迎えるアクティビティが圧倒的にオフィス優位なのは自明なことだ。物理的に時空を共有するにはどう考えても自宅よりオフィスが向く。ただ、この点については、オフィス以外のミーティング用施設に今後勝てるかどうかは個人的には疑問である。Learning from othersは、他から学ぶが直訳になるが、同僚からの情報収集と考えた方が良いだろう。この満足度の差が20%程度しかないのは意外だった。在宅でも(やる気さえあれば)やれないことではないと解釈すれば良いのだろう。

ビデオは、かなり言葉のスピードが早く聞き取りは(私には)容易ではない。それでも110分のセッションをライブで見て、録画をもう2回見て、良い勉強になった。

ビデオの68'58からのABWの話が興味深い。Leesmanの21のアクティビティはABWを考える時の汎用的な属性として使える素晴らしいものだが、Leesmanの代表は、ABWはマネジメント戦略で、私達のアプローチはデザイン戦略だというような意味の発言をしている。もちろん、ABW思考を尊重しているが、Leesmanは働く場所をもっとも魅力的なものにするには、どのような設計をすべきなのかを追求しているのだなあという創業当初からの思いが垣間見えて微笑ましく思った。

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