(ベルリンの2020年5月のSt. Oberholz - deskmagの記事から引用)
内定している今年の研究テーマ。変わるかも知れないが、私自身は日々考え続けているテーマである。
私自身は、約4ヶ月コワーキングスペースに行っていない。東京のコワーキングスペースは閉鎖すべきとSNSで投稿して非難を浴びて削除した。私の意見は今でも変わっていないが、個々のコワーキングスペースが営業するか否かは、その経営者が自分で判断すべきだと思っている。約1ヶ月前にコワーキングスペース協会のページで、「コワーキングスペースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」が公開された。
最初の部分で、
コワーキングスペースは、フリーランスをはじめとした小規模事業者を中心に職場として利用される施設であるとともに、不特定多数の個人やグループが集まりコミュニティ活動が行われる多目的な場所でもあります。また最近は企業に勤める方々によるテレワーク・リモートワークの作業場所としての活用も増えてきました。さまざまな利用者が利用することを踏まえ、決して画一的な対応となることのないよう運営者は対策を検討する必要があります。
とある。とても簡潔に今のコワーキングスペースの特徴を記述していると思う。提示されているかなり長い本文=ガイドラインも洗練されている。ドラフトを書いた人もそれを叩いて完成に導いた人もいるはずで、その活動を心から尊敬する。書くということには責任が伴う。強いてコメントするとすれば、執筆者もレビューアーも個人名を列挙してほしかった。
広義のコワーキングマーケット(投資家の視点)では、専有オフィス(Private office)が伸びるという意見もあるし、オフィスに集まることが困難になるからこそ、コミュニティを重視すべきというマイノリティー主張もある。今年5月末に上場したコワーキングスペース向けのICTソリューションの勇、英essensysのページを見ると、COVID-19サポートページがあり、VIRTUAL OFFICE SERVICESに言及している。コワーキングスペース協会も投資を求めて、どうようなサービスを提供できるインフラを整備したら良いと思う。恐らく、日本でもessensysをベースに安価なサービスを提供することは可能だ。不動産業界もCBREを初めとしてCOVID-19前に積極参入してきている(CBRE hana)。ただ、COVID-19認知後の情報発信は見当たらない。周到な準備の最中なのか、迷っているのかはわからない。
Withコロナの時代に、サードワークプレースは自宅とほぼ同等の安全性が求められる。選択は自己責任だから、オフィスほど条件は厳しくなくて良い。しかし、緩めて感染者、感染に起因する死者がでれば心的ショックは極めて大きい。それでも、新型コロナを見なかったことにするのは現実的な対応とは言えない。
きっと、サードワークプレースに新たな時代が来る。従来型オフィスのシェアは、やがて5%を切るだろうと予測する。私がまたコワーキングスペースに行く日もそれほど遠くないだろうと思っている。