ワーケーションは、ワーク&バケーションによる造語と言われている(wikipedia)。ワーケーション自治体協議会も立ち上がった。コワーケーションという言葉も提唱されている。コワーキングの世界では、ワーケーションあるいはコワーケーションの一つの手本は、バリのHubudだろう(紹介記事)。私は、ワーケーションというコンテキストでは、TAO-HUBをモデルとするのが適切だと思っている。タオ島はPADIでも紹介されているが、著名なダイビングスポットの一つである。ただの観光はすぐ飽きる。ダイビングやテニス、スキーなどのレジャーは、愛好家にとっては飽きることのないずっと続けられる活動だ。釣りとか、陶芸や絵画もありだろう。短期間の観光目的の旅行とは違う魅力が必要だと思う。Hubudのように、そこに行けば何かが変わるんじゃないかと期待させるような場所もあると思うが、恐らく非常にハードルが高い。
Hubudと多少似ているかも知れないが、そこで生きていくというコンセプトが垣間見えるのは、ドイツのcoconatだ。ページを見ると、a Workation retreatと書かれていて、ある種のコミューンを想像させる。価格は、シングルルームで月13万円程度(自称coliving)。3食フルミールを頼むと一日4千円。月手取りで30万円程度稼げればギリギリ生きていけるだろう。多分、独身の若者でEUの90日未満滞在権で2ヶ月程度過ごせば、人生が変わるだろう。リーダーのJulianne BeckerさんはCoworking Europeの有名人でもある。私自身は、今はエストニアに焦点を当てているが、coconatで1ヶ月を過ごすのも魅力的だと思っている。言葉など、なんとかなるものだから、挑戦してみたら良いと思う。サラリーパーソンであれば、転職のタイミングとか、転職前の有給消化で挑戦してみたら良い。余裕があれば、夏休みを全部あてるのもありだろう。
COVID-19で風向きが変わり、私は
- オフィス
- 自宅
- サードワークプレース
- ワーケーション
がある意味で互角な競争相手になったと考えている。
その中で、特に新しい動きであるWorkationあるいはColivingにはビジョン、ありたい姿の定義がないと、その潜在的なパワーが開放されないままに単なるブームとして消えていってしまうと懸念している。改めて、保守は亡国だと思う。かつての美しい日本を取り戻そうなどと言わずに、これから選択可能な新しい未来が焦点を結ぶように周知が結集されることを望む。