24年秋ツアーの出だし

今年も11月はタリンを中心に活動する。今年は、初手でトラブって普段にない経験をしたので、記録しておく。

冒頭の写真は、経由地イスタンブールに向かう定刻11/4 21:45発TK199が離陸後1時間強で羽田引き返しがアナウンスされ、羽田に近づいてから延々と旋回していた頃のマップ画像である。燃料を減らしていたのだろうか…。羽田に降りても、中々降機が叶わず、もちろん電車も全て終わってしまい、トルコ航空でも十分なホテルの部屋が確保できなかったということで、日本在住者は自力で帰宅なりして後で請求してほしいということになった。私はタクシーで1万円強で帰宅。3時半頃に帰り着いた。それから、便の変更をコールセンターと交渉することにして、日本の電話でつなぐと幸い20分程度でつながり、翌日の同一便、乗り継ぎはTK1421便(予定より早い便)への変更が提案されお願いした。さて、昼まで寝るかと寝支度を始めたところで電話がかかってきて、TK199は変更が間に合わずに朝10:15の成田便TK51なら取れるという。イスタンブールに夕刻について、乗り継ぎはTK1421と14時間も間隔があるので、宿泊サービスはないのかと問い合わせたところ、空き室の保証はないが、可能性はあるので現地Hotel Deskで自分で交渉してほしいとのことだった。まあ、とにかく行こうということで、変更をお願いした。ただ、やっぱりだめだったという電話がかかってくるリスクはある。すでに朝5時頃で、もう寝るのは諦めてリスクはあるが6時過ぎのスカイライナーでとにかく成田に向かうことにした。スカイライナーの中で、アプリをチェックしてもまだ便が割り当てられていない。しかし、すでに11/5のイスタンブール・タリン便のキャンセルがなされているので、オンラインで予約をかけられる状態になっていた。待っていて取れなかったと言われるのは嫌だったので、オンラインで予約を入れ直すと無事に入った。ただし、チェックインには失敗する。成田空港のチェックインカウンターで、手続きすると最初の係員はうまくチェックインできず、偉い人が出てきて無事にチェックイン、タリン受取の荷物預けにも成功した。原因はイスタンブール便、タリン便それぞれにクーポンが出ていて、それを適切に割り付けないといけないが、そのためにHNDからNRTへの出発地変更の手続きが必要だったらしい。

出発ゲートは31番でいつも利用するUnited Clubの隣だから、そのラウンジに向かうと8:45にならないと開かないと張り紙がしてあった。諦めてちょっと離れたANAラウンジで朝食。ようやく一息。9時頃にUnitedのラウンジに引っ越して、朝からワインをいただく。乗ったら瞬間的に寝る気満々だった。

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どうでも良いことだが、私はANAラウンジよりUnitedラウンジの方が好みである。ANAの方がスナックの選択肢が多く、対応も丁寧なのだけれど、Unitedの方は席が広い。私にとっては快適だ。ちなみに、イスタンブールのトルコ航空のラウンジは混雑度が高いのが辛いが、食事は抜群に良い。それでも、個人的には成田のUnited Clubが一番気に入っている。

さて、予想通り満席の便に乗り、徹夜明けということもあり離陸前に寝てしまって起きたのは7時間後。すっかり気分爽快で、トイレを済ませておにぎりをもらって席に戻り、読書の後にCivil Warを見た。荒唐無稽ではあるが、分断が進むアメリカ、武器所有が可能なアメリカであれば全く無い話ではない。殺された人の保険は出るのか(内戦だから不担保か?)、その後政治はどうなるのか、司法制度が機能しない中、殺人や略奪をどう処理するのかなどと様々な疑問が頭をよぎった。たまたま、今「バルカンを知るための66章」を読んでいて、ごく最近まで内戦状態にあった場所、現在の国境から考えずにこれまで何が起きたかを学んでいると、これからだって内戦はいつ起きるかわからないし、社会保障で得られる権利がパーになることなどいつ起きるかわからない。自分達優先主義が幅を利かすことは日常茶飯事であり、それが表面化すると多くの犠牲者が出るのも世の常だ。私は軍人でもジャーナリストでもないが、移動の自由については強い関心がある。誰もが、どこででも生きていける可能性の高い社会を願っている。

そうこうしている内にイスタンブールに到着。

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まずはHotel Deskに向かう。事前知識がなかったので、空港のKioskで聞いたらトルコに入国して通関してから空港の14番出口のあたりに行けと言う。実際に言ってみたら、昨年世話になったTouristanbulの場所だった。

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2枚の搭乗券を提示したら、あっさりと受付が終わり、写真右手のある椅子でピックアップを待てという。とりあえず、泊まれそうだということがわかって安心した。15分程度待ったところで、大勢の名前の呼び出しがあり、日本人も数人含まれていた。あまりに大人数だったので、自分の名前が呼ばれた時に、これ本当にホテルなのかと聞いたらそうだと言う。バスに乗るのでついてこいということでぞろぞろと移動することになった。

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バスに乗る。

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バスに乗ること約1時間。空港の側かと思ったらとても遠い場所だった。市内の中心部でもないが、立派なホテルだった。

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バフェ形式の夕食が無料でついてくる(アルコールは別途、グラスワインが1000円弱)。料理は美味しかった。以下の写真の他にもデザートを含めておかわりした。

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朝は、5時のバスに乗るようにフロントで指示され、食後、徒歩で出かけられるような場所もなくシャワーを浴びて就寝。4時起きでバスに乗る。フロントでサンドイッチ弁当(ジュース、マフィン、林檎入り)が配られた。

朝はやや空いているせいか、1時間かからずに空港に到着。後刻調べてみると、宿泊サービスについてトランジットホテルサービス利用規約というページが見つかった。私は予約変更で知ることができたが、ぱっと見つかるようなページではない。他の日本人はなぜ知っていたのだろう。いずれも旅慣れた感じだった。

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2回のセキュリティチェックと出国手続きを済ませてラウンジに向かう。サンドイッチが冷たかったので、Menemenを注文。おいしかった。

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タリン便は定刻通り出発。今年も、ウクライナ上空は避ける形の飛行ルートだった。

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現地時間の昼前に空港に到着。バスでホテルまで向かった。事前に、遅れるのでキャンセルせずに予約をキープしてくれというメールを送っておいたのでフロントで予定通り払おうとしたら、毎年来てくれて1ヶ月もいるのだから割引させてくれというありがたいオファーがあり、予約時よりさらに3万円強値引きしてくれた。頼んでもいないのにありがたいことだ。日本円で一泊1万円を切る値段でとても助かる。

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過去3回長期滞在したホテルなので置き場所も考える必要がなく開梱もあっという間。小一時間でコワーキングスペースに向かった。まだ陽があるので、スペースの前に定番の展望台にも寄ってきた。

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風が強く、思ったより寒い。気温は10度以上あるのだが、体感温度は5度程度低く、軽めの防寒着の出番となった。

コワーキングスペースも、事前に遅れることは連絡済みで、座席指定は去年と一緒、席につくと既にディスプレイが準備されていて、USB-Cケーブル一本で接続完了。設営には20分かからなかった。感謝である。

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結果的にビジネス上の遅れは半日で済み、ダメージは大きくなかった。感謝である。とは言え、飛行時間はずいぶん長かったのでからだへのダメージはあるだろう。トランジットホテルサービスでシャワーとベットが提供されたことでずいぶん助かった。航空券も比較的安くトルコ航空には親近感を持つようになった。ウクライナ侵攻がなければ、今でも北回りで比較安価なポーランド航空を使っていただろう。イスタンブール経由は時間はかかるが、個人的には快適さで比較優位。

今年のCoworking Europeは来週ブルガリアのソフィアで開催される。イスタンブールからの方が近い。コワーキングスペースを訪問すると共通点と違いが感じられるので、毎年楽しみにしている。多様性の高さはどこでも向上している感じがするが、私はアムステルダムのコワーキングスペースらをベンチマークの基準に据えている。学生時代の異文化コミュニケーションが眩しく見える。出だしはちょっとバタバタしたが、これからが楽しみだ。

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コメント

ちょっと良い感じのレストランSMAKが閉店していた。ついに入らなかったが、Brewdogも無くなっていた。市内の工事は引き続き続いていて、道が微妙にずれていたり、まだ走っていないトラムの線がTerminal-Aに伸びていたりした。